通貨は国によって違っている。日本では「円」、中国では「元」、韓国では「ウォン」、米国では「ドル」だが、使用されている紙幣の「額面」はそれぞれ大きく異なっている。中国と比較した場合、円やウォンの額面が大きいことに驚く中国人は少なくない。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本や韓国で使用されている紙幣の額面が大きいのはなぜか」という主題で疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事はまず、中国元を日本円に両替すると100元が約1650円になり、ウォンの場合は100元が約1万6500ウォンになると紹介し、それぞれ「円、ウォンともに桁が多くなる」と指摘。中国では紙幣の最高額は100元だが、日本では1万円が最高額紙幣であると伝え、「日本はなぜ額面が大きい通貨を使用しているのだろうか」と疑問を提起した。

 その理由として、日本でも最初から額面の大きい通貨を使用していたわけではないと紹介し、日本では1890年台頃は1ドル=2円ほどだったが、円の価値は金本位制の離脱とともに変動したと紹介。第2次世界大戦が始まるとインフレとなり、1949年には1ドル=360円まで円の価値は下落したと紹介、そのなかで1958年から日本では1万円札が使われるようになったと紹介した。

 一方、中国では1953年当時インフレが起こり、5万元の紙幣が使用されていたが、1955年に使用通貨の額面を下げる政策が取られ、最高額面の紙幣が5元となったと紹介。その後の経済発展と共に現在では100元が最高額面の紙幣となっていると紹介し、中国の最高額紙幣が3桁の数字であるのはこうした理由からであると論じた。

 だが、100元紙幣が最高額であるのは不便もあるようで、中国のネットユーザーからは「500元紙幣を発行しても良いのではないか」といった意見が寄せられ、多くの人の支持を得ていた。現在中国では紙幣は100元、50元、20元、10元、5元、1元が主に使用され、硬貨は1元、5角、1角が主に使用されている。「角」の下に「分」と言われる単位の紙幣・硬貨があるが、見かけることはまずない。また手元にあったとしても使用する機会もないのが現状で、中国で流通している紙幣や硬貨は経済成長にあわせて変化させる必要性が高まっているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)