2月28日からの1週間で、サーチナで最も読まれた記事ベスト3は以下の通りだった。トップ3は揃って訪日中国人旅行者が感じる日本の素晴らしさを扱っている。ちょうど2月の春節(旧正月)で訪日する中国人が激増する期間を経ているので、日本の各地で「なぜ、これほど多くの中国人が日本を訪れるのだろう」と感じた人が多かったのかもしれない。

 第1位は、「『数十年かけた反日の宣伝も、たった1度の訪日で吹き飛ぶ』・・・その理由は? =中国メディア」(公開日:2月19日)。2月第4週に続いて2週連続のトップになった。タイトルになっている「数十年かけてきた反日の宣伝が、一度の訪日で吹き飛ぶ」というのは、中国メディアが「落とし物が盗まれない世の中が今も残っていた」というタイトルで、中国で理想的な地域を表す慣用句のように使われる「夜には戸締りもせず、落としたものは返ってくる」という言葉が現在の日本に当てはまるという記事に対する読者のコメント。

 記事を執筆した記者は、日本を案内してくれた中国人ガイドが、日本の治安の良さをあまりに褒めるため、自分が「マナーがなっていない泥棒ばかりの国から来た人」扱いされているようで少々居心地が悪かったと振り返っている。中国にもマナーや治安の良い地域はあると言いたいようだ。しかし、読者の反応からは、「マナーがなっていない泥棒だらけ」の地域が中国には少なくないような印象を受ける。

 第2位は、「なぜ『日本はダメだ』と言いながら、喜んで日本旅行に出かける人が多いのか=中国メディア」(同:3月1日)。訪日中国人旅行者は年々増えている。日本を訪れる外国人の中で、圧倒的多数は中国人だ。中国が経済成長し、現在はこれまでにない旅行ブームが起こっていること。また、日本が近いことなどが、中国人が日本を旅行先に選ぶ理由とされている。記事は、それに加えて、中国の若者は子供のころから日本のアニメや漫画に親しみ、日本の文化や風景に対して興味を持ち続けているからだと解説している。

 第3位は、「中国人はなぜ日本を訪れるのか『訪日せずして、差は認識できないからだ』=中国メディア」(同:3月1日)。記事は、「もし海外を訪れずに中国国内だけで暮らし続ければ、中国経済の成長のなかで『中国はすでに日本をあらゆる面で超越した』と勘違いし続けてしまうだろう」と主張し、実際に日本を訪れることで、「中国はまだ日本に追いついていないことを知るのだ」と論じている。すなわち、一足早く先進国になった日本を訪れて、中国との違いを知ることによって、中国の発展を押し上げる知見が得られるのだと言いたいように読める。

 実際に、日本を訪れた中国人は、上記の2つの記事にもあるように、「民度」の差に愕然とするようだ。ただ、民度といっても、何事もおおらかで「大陸的」な中国人と、島国で四方を海に囲まれて近世を鎖国で国を閉ざしてきた日本とは、ベースとなる生活の価値観が異なることは当たり前だ。それでも、中国人の目からみると「日本の方が優れている」と映るようだ。しかし、日本において最近話題になっている「バイトテロ」、子供の虐待やネグレクトなどについて知ったら、盲目的に日本を称賛している「精神的日本人(精日)」の人たちはどのように感じるのだろう? (写真は、3つの記事のイメージ写真を合成。イメージ写真提供:123RF)