桜の季節が近づいてきた。日本気象協会の開花予想によると、今年最も早く開花するのは福岡(3月16日)で、名古屋が19日、東京が20日、大阪が22日と予想されている。日本人には身近な行事であるお花見だが、お隣の中国では最近、「お金を出して花を見る」という風潮が盛んになり、「お花見経済」という言葉が生まれるほどに消費が拡大しているようだ。中国メディアの北京日報は6日、「お花見経済」の盛り上がりを伝える記事を掲載した。

 記事によると中国では近年、多くの旅行会社がお花見のコースを打ち出している。大手旅行社の中青旅を例にとると、主力は中国国内、日本、欧米、海に浮かぶ島の4分類で、代金は1千元から3万元(約1万6千円~48万円)までさまざまある。

 「お花見という目的からすると、日本で桜を見るのは最も人気のコースの一つだ」と記事は紹介する。7日前後の旅行で代金は8000元(12万8千円)ほど。日本が人気を集める理由の一つが、この旅行代金だ。欧米に行く場合は、団体ツアーで1万元~3万元(約16万円~48万円)かかる。オランダのチューリップ畑、ブルガリアのバラ祭り、カナダ・バンクーバーの桜祭りなどが人気のコースだという。

 中国の旅行会社スタッフは、「国内旅行は経済的でお得。ネットで人気の菜の花を見たければ、江西省のブゲン県や、陝西省の漢中盆地、雲南省の羅平県に行けばいい。新疆ウイグル自治区のトクスン県のアンズの花、杭州市富陽区の桃の花、広州市渓頭村の桜など各地にそれぞれ特徴がある。大家族がみんなでお花見に行くのにぴったりだ」と話す。一方、旅行店にやってくる若いカップルや核家族は、海外旅行を選ぶ傾向があるという。

 中国では近年、一般的な観光地をめぐるだけでは満足しない「深度游(シェンドゥヨウ/ディープな旅)」の人気が高まっている。記事は、今のところ中国国内のお花見旅行の多くは「歩き回って写真を撮るのがメインで、行程がバラエティに欠ける」と指摘。「日本では、(花を)鑑賞するバスのほかに、サイクリングや遊覧船などもある。条件がそろった場所では、旅行客は桜を眺めながら温泉につかったり、スキーをしたりもできる」という「深度游」愛好者の声を紹介し、中国国内の花の名所も、この点を向上させる必要があると述べた。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)