中国では経済成長に伴って、物価がどんどん上がっている。物価の変動を示す指標である消費者物価指数(CPI)を見てみると、近年の中国では毎月、前年同月比ベースで1ー2%ほど上昇している。

 一部では物価の上昇ペースに給与の増加が追いつかないといった不満の声も聞かれる中国だが、もはや生鮮食品などにおいては中国の方が高額であることもあるようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本を訪れた中国人の見解として「日本の八百屋で売られている野菜の価格を見て驚いた」と伝える記事を掲載した。中国の首都である北京のほうが、野菜価格は日本より高額だという。

 記事は、2019年の春節(旧正月)期間中に日本を訪れたという中国人客の手記として、「観光地となっているお寺のそばにあった八百屋をのぞいてみて驚いた」と伝えつつ、その八百屋で撮影した写真を複数掲載。店の軒先にはきれいに包装された野菜が並べられていて、それぞれ産地も明記してあったと紹介する一方、驚いたのは「野菜の値段」だと伝えた。

 野菜は時期によって価格変動が比較的大きいものだが、その八百屋では「にんじん」が1袋98円、「大根」が1本88円などで売られていたと紹介。中国の首都であり、経済成長も著しい北京市より「だいぶ安い」と紹介した。さらに「えのき茸」や「しいたけ」などのきのこ類やネギも日本の方が安いと指摘した。

 中国ではかつて街中に青空市場のような場所がたくさんあって、生産者が直接、消費者に野菜を売る場所が存在したが、北京では近年こうした市場は減少傾向にあり、消費者はスーパー以外では購入できなくなっているようだ。こうした要因もあって、中国では野菜価格がかつてより高くなったようだが、日中両国の所得水準を考えると日本のほうが野菜は安く買えるのは間違いなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)