中国吉林省の省都である長春市は、満州国の首都であった都市であるゆえ、市内には日本と関わりのある建造物が数多く残されている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、長春市は中国で唯一、日本人が都市設計を行った都市であると伝えつつ、長春市の道路設計は現代においても「今なお先進的である」と論じる記事を掲載した。

 記事は、国土の広い中国は各都市が持つ風格や特徴はそれぞれ異なっていると指摘しつつ、「そのなかでも長春市は極めて特殊」であると主張し、それは中国で唯一、日本人によって都市計画の基盤が作られた都市だからだと主張した。

 続けて、長春市は中国国務院が定めた副省級市であり、中国東北地方の中心都市の1つとして経済的に重要な地位を占める都市であると指摘する一方、長春市は「満州事変によって日本に占領され、満州国の首都であった歴史を持つ」と紹介。日本は長春を拠点にしようとしていたため、生活インフラを整備し、欧米風の建物を建設して長春の整備を大々的に行ったと紹介しつつ、特筆すべきは「人民大街」と呼ばれる大通りであり、この大通りを中心とした道路設計は現代においても「今なお先進的」であると強調した。

 記事が言及しているとおり、長春市には満州国の首都であった歴史を示す遺構が数多く残されている。中国共産党吉林省委員会の建物は関東軍司令部旧址であり、その姿は日本のお城のようだ。また、「人民大街」と呼ばれる大通りは全長は13.7キロメートルで、アジアで南北に最も長く、最も真っすぐ通っている大通りであり、現代の長春という都市の骨格を支えている道路として中国でも広く知られている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)