日本人の国民性に対して、外国人はどんなイメージを持っているのだろうか。まじめで礼儀正しいという評価もある一方、中国では侵略した国というイメージが強く、矛盾を感じるようだ。そんな「矛盾した日本人」を理解するために、中国メディアの今日頭条は2月28日、70年ほど前に書かれた本「菊と刀」を勧める記事を掲載した。

 この本は、米国の文化人類学者であるルース・ベネディクト氏が執筆したもので、外国人の目線から日本文化を分析している。中国人にとって日本人は、攻撃的なのに礼儀正しく、敗戦したのに急速に台頭し、個人の名誉を重んじるのに他国を侵略し、愛されるが困惑もされる、矛盾だらけで「なぞなぞのような国」だという。そんな混乱させられている中国人には、この本がぴったりだという。

 なぜなら、「菊と刀」には、複雑な日本人の思考回路に頭を悩ませた米国が、対戦国である日本人を調査した背景があるからだという。そして、この本によると日本人を知るには「まず、先入観を捨てるべき」だと伝えた。

 記事は続けて、日本人は「恩と義理」を重んじると紹介。赤穂事件を引き合いに出し、君主への恩に仇討や切腹で応えるというのは日本人特有の文化であり、外国人には理解しにくいものの、日本人にとっては非常に重要なことであると紹介した。また、日本には「恥」の文化もあり、だから名誉と忠義を命よりも重んじるのだと説明している。

 記事の中国人筆者は結論として、日本の矛盾した国民性は、狭い国土や人口密度の高さ、資源の乏しさなどによる危機感と不安感が生み出したものなのだろうと感想を述べた。自分と違うものに対するネガティブな感情は、多くの場合理解の不足が原因になっている。筆者の勧める「菊と刀」については内外から批判の声もあるが、それでも中国人が日本人を理解するのにある程度役立つのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)