香港ではトヨタなどの日本車を多く見かけるが、中国大陸では日本車よりもドイツ車のほうが販売台数は多い。これは、中国人からすると不可思議な現象に感じるという。中国メディアの今日頭条は6日、「なぜ香港は裕福なのにトヨタ車が多く、フォルクスワーゲンはほとんど見かけないのか」分析する記事を掲載した。

 記事はまず、中国大陸ではフォルクスワーゲンの割合が高く、非常に人気だと紹介。これは、販売価格帯が広く手の届く範囲内であることと、質の良さ、それに加え「大陸に進出するのが早かった」ことも大きいと分析した。90年代にはフォルクスワーゲンのサンタナがすでに中国での地位を確立していたという。

 しかし、香港ではドイツ車ではなくむしろトヨタ車などの日本車が多いが、それはなぜだろう。記事は、「大陸とは逆でフォルクスワーゲンの進出が遅かった」と指摘。香港に進出した時には、すでにトヨタなどがしっかりと地盤を固めていて、香港人は日本車の質と価格に満足していたと分析した。

 また、「価値観も日本人と近い」ことも指摘している。大陸よりも経済発展の早かった香港では、自動車は交通の足とみなしている人が多く、「見栄えの良さよりも実用重視」で選ぶという。香港はまた排気ガスに厳しいため、中国人の好む見栄えの良い大きな自動車よりも、燃費が良く排気量の小さい日本車が選ばれていると伝えた。

 同じ中国でも、中国大陸と香港とでは人びとが選ぶ車が大きく異なるようだ。しかし、中国の自動車市場では、日系車のシェアが増加しており、ドイツ系に迫る勢いだ。昨年の乗用車販売台数の増加率でも、日系車はドイツ系よりもポイントが高くなっている。この先、中国大陸でも日系車はさらに増えていきそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)