2018年のゆるキャラグランプリは、組織票騒動などで話題となったが、結局埼玉県志木市のカパル君が1位となった。このゆるキャラグランプリは毎年大きな注目を集め、多くの人が投票に参加するが、子どもから大人までゆるキャラに入れ込むというのは世界的には珍しい現象のようだ。中国メディアの観察者網は27日、日本人のキャラクター好きが西洋人を驚かせているとする記事を掲載した。

 記事は、日本ではキャラクター製品市場が、1兆6000億円規模にまで拡大していると紹介。日本では年齢を問わず好きなキャラクターがいる人が多く、かつてはアニメなどのキャラクターが人気だったが、近年では「ゆるキャラ」が人気になっていると指摘。地方自治体の8割にゆるキャラがいて、ゆるキャラグランプリを開催するなどしていると伝えた。

 日本でゆるキャラの人気が高い理由について、記事は「複雑でストレスの多い現代社会では、友人のような癒されるキャラクターを好むようになっている」と分析。こうしたゆるキャラは無表情だが、そのため人のさまざまな感情をゆるキャラにぶつけることができ、「これこそ日本のゆるキャラ文化の神髄だ」とした。

 しかし、大人までゆるキャラなどを好む日本の傾向は、西洋人からすると理解に苦しむようだ。記事は「西洋の大人の文化は厳格で、キャラクターは子ども向けのものだ」と指摘。そのため西洋人からすると日本人は子どもっぽく見えるのだという。さらに、日本人が大人でもキャラクターを好むのは、どこにでも神がいると信じる「八百万の神」の信仰とも関係があると分析。物や動物を擬人化する日本の伝統は、人間を自然界の支配者と考える西洋とは異なっていると論じた。

 それで記事は最後に「西洋人からは幼稚に見えても、日本人にとってこうしたキャラクターは決して子どもの遊びというだけではなく、魂と感情を寄せる友人のような存在であり、他人に対する感情的なニーズやコミュニケーションの渇望がある限り、日本人のキャラクター愛はなくならないだろう」と結んだ。

 確かにゆるキャラはストレスの大きな日本人の心を慰めてくれているといえるだろう。海外からは理解されにくいようだが、くまモンなどは中国でも人気になっている。少なくとも、日本国内ではこれからもゆるキャラ文化が発展していくに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)