急速な経済成長によって中国人の生活水準は向上し、それに伴い消費に対する考え方も変化している。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の住宅にはヒューマニズムに基づく設計が見られると伝え、「中国の産業界はまだ日本の水準にまで到達していない」と指摘する記事を掲載した。

 特に、中国人が重視する住宅において、かつては自分の資産を誇示するために絢爛豪華な内装にこだわっていたのが、現在は自分が快適な生活を送れる空間を求める傾向が見られるようになった。

 記事は、「日本の住宅設計は細部までよく研究されており、住む人を基本とする理念は、驚く同時に敬服せざるを得ないものだ」と指摘。中国の住宅設計の基本理念は「効率と利潤を追求した型にはまった設計」であると主張し、時に新築の住宅であっても「ありえない問題」が発生し、購入者を悩ませることがあると論じた。

 日本と中国では住宅事情が異なり、中国ではマンションを購入すると多くの場合スケルトンの状態で引き渡され、購入者は自分で内装業者を探して相談しながら工事を行わなけらばならない。記事は「やっと住宅が完成しても、しばらくすると水回りや電気配線などの問題が発生し、タイルや便器、洗面台が割れるなどして再度工事が必要になることはごく普通のこと」だと紹介。なぜなら業者は多くの場合、粗悪な材料を使って利益を上げようとするためであり、手抜き工事が行われていても、購入者が毎日工事に立ち会わない限りは確認するすべはないためだと主張した。

 こうしたトラブルが絶えない中国の住宅事情からすると、日本の「住む人を基本」とする住宅設計は羨ましいと主張する一方で、「今の中国では望みようがない」と嘆いた。記事には中国人ネットユーザーから「日本の建築関係者は人民の幸せを気にかけているが、中国では人民元を気にかけている」と皮肉るコメントが寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)