日本は中国より先に経済発展を遂げたため、日本がかつて直面した問題は中国でも近い将来に発生するのではないかという見方がある。たとえば日本では少子高齢化が問題となっているが、これは中国でも深刻化する問題と見なされている。中国メディアの今日頭条はこのほど「日本の社会で生活する高齢者の姿」を紹介する記事を掲載した。

 日中では文化や習慣に大きな相違があるとはいえ、「無縁社会で暮らす日本の高齢者の姿は、中国人からすると心が痛む」という。中国では親や祖父母への孝行が道徳的に重んじられていて、「経済面も含め、子が老いた親の世話をすることは当然とされているので、もし怠るなら法的にも社会的にも制裁を受けることになる」ためだという。

 さらに、中国では遅くとも60歳には退職し、高齢者は退職金と家族からの世話を期待できるので、孫の世話や趣味に打ち込むなど悠々自適な生活を送り、人に囲まれた余生を過ごすという理想の形があると主張した。

 一方、家族や血筋といった絆を重視する中国人の社会から見ると、日本は「無縁社会」に見えるという。つまり、様々な絆が失われている社会だということだ。記事は社会の3つの縁である「血縁、地縁、社縁」が日本では希薄化していて、「家族や親類、また地域との絆が徐々に希薄化していることに加え、終身雇用がなくなったことで社会との絆がなくなり、社会との接点がなくなった人の無縁死という現象が起きている」と指摘した。

 国によって理想の老後は異なると言えるが、高齢者にとって頼れる絆がなくなる社会は恐ろしいことだと言えるだろう。現在の中国では核家族化や晩婚化が進み、伝統的な家族のあり方に変化が生じている。血縁や地縁を大切にする中国でも将来的には現在の日本で見られるような「無縁」な現象が生じるのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)