目線と音声による指示で自分の体に装着したロボットアームを動かせる、パナソニックと早稲田大学が共同開発した「第三の腕」。各種の荷物をすばやく識別してつかみ取れる、MUJINが開発した「3Dビジョン」システム。近年、日本ではロボットの用途がますます広がりを見せており、製造業や物流はもちろんのこと、婚活パーティーでのコミュニケーションにまでロボットが導入されている。中国メディアの経済日報は26日、なぜ日本でロボット産業が発展したのか、その背景を探る記事を掲載した。

 経済日報は、「日本のロボット産業はなぜ世界トップレベルなのか?」というテーマを掲げ、高度経済成長期の日本では労働力不足が深刻であったことや、危険な仕事をロボットに代替させる必要があったことから、1969年に最初の生産用ロボットの研究開発を成功させたと紹介。バブル崩壊でロボット生産量はいったん減少したが、輸出は急速に拡大し、現在、日本は世界最大のロボットの売り手になったと評した。

 また、記事は「日本の業界内部での競争もロボット産業のすばやい発展を促しており、高性能でコストパフォーマンスの高いロボット製品が続々と開発されている」と指摘。さらに、「生産技能の絶え間ない向上と設計規格のさらなる精密化の必要性により、自動車産業や電子産業などロボットの大手ユーザーも、ロボットのメーカーと連携して研究開発を進めている」と分析し、近年の少子高齢化による労働力不足といった要因からも、日本のロボット産業が新たな「加速期」に突入したとの見解を述べた。

 日本のロボットは中国にも進出しており、昨年はパナソニックが中国の大手火鍋チェーン「海底撈(かいていろう)」に厨房の自動化システムを納入したことが話題になった。今後、日本のロボットが世界でますます活躍することを期待したい。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)