イスラム教発祥の地とも呼ばれ、世界有数の産油国であるサウジアラビア。言語教育には保守的なイメージのある同国が、教育課程に中国語教育を組み込む方針であるというニュースを中国メディア今日頭条が掲載した。

 サウジアラビアと中国は2月22日、サウジアラビア王国の各学校と大学教育の教育課程で中国語をカリキュラムとして盛り込むことに合意した。この協定は、サウジアラビア王子が訪中した期間中に合意されたもので、「中国語を学ぶことが両国の懸け橋となり、両国民の間の貿易および文化理解の手助けとなる」とアラブニュースは述べている。中国語の授業を行うゴーサインはすでに出された。まもなくサウジアラビアでは、教科書上に中国語とアラビア語という二大古代言語が登場することになる。

 サウジアラビアは言語に対して非常に保守的で、学校が開設する外国語の授業は限定的である。大学より前の教育では英語以外のカリキュラムは存在しない。こういった背景もあり、中国語のカリキュラム創設は驚きをもって受け止められている。サウジアラビアのメディアによるとまず中国語教師の養成ならびに教材の開発から始めるとのことで、将来は中国語が高校の第二外国語になり、将来的には学習の規模も拡大していくだろうとの見通し。

 中国語学習を教育課程に取り入れた国はサウジアラビアが初めてではない。ウガンダとロシアはすでに教育課程に中国語を取り入れている。ある統計によるとすでに70カ国が国家教育システムに中国語を取り入れており、2018年末までに、世界中の154の国と地域に548の孔子学院と1,193の孔子教室が設置されていたという。

 経済大国となった中国。文化的側面でも着々と存在感を増しているのは間違いないようだ。(イメージ写真提供:123RF)