海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦(いずも型)の改修は、国内外で引き続き議論の的となっている。中国メディアの中国晩報は24日、いずも型護衛艦の戦力と「日本の真の目的」を分析する記事を掲載した。

 記事は、いずも型護衛艦を「改造して空母となる能力をそなえた水陸両用揚陸艦」と位置づけ、先行艦のひゅうが型に比べると「改造空母まであと一歩のところに来ている」と評した。その一方、いずも型は当初から通常の空母として設計されたわけではなく、そのことによる欠陥があると述べた。

 また、改修後のいずも型に搭載が見込まれている、短距離離陸・垂直着陸が可能なF-35B戦闘機についても言及。記事は、「日本が現在持っている先進的な駆逐艦と組み合わせれば、強大な準空母編隊となるだろう」と評価しつつも、通常の固定翼戦闘機である早期警戒機の搭載は困難とみられることから、「空中編隊全体の力が削がれる」と分析した。また、F-35B自体についても、「アメリカは日本の武器装備に一定の制約を加えるはずであり、日本に提供されるF-35Bは攻撃力をそれなりに削いであるはずだ」と述べた。

 記事は総括として、「日本の真の目的は、今回のいずも型の進化を通じて、さらなる技術的経験を積むと同時に、国際社会のボトムラインを探り、最終的には制約を突破して正規の大型空母を建造すること」だと指摘。日本がアメリカから新型早期警戒機E-2Dアドバンスド・ホークアイを導入予定であることにも触れ、「問題は、これらの早期警戒機がいずも型では使用できないことであり、おそらく改修後も難しいということだ。ホークアイに活躍の場を与えるため、日本は引き続き正規の大・中型空母の建造に向かう可能性が高い」との見方を述べた。

 日本国内では、13日の衆院予算委員会で安倍首相が「いずもは空母に該当するものではない」と発言。「攻撃型空母」に当たるのではないかとの批判に対しても、「憲法上保有の許されない空母ではないことは明らかだ」と答弁している。言葉の定義や「多用途運用護衛艦」といった言い換えに留意しつつ、国民の間で本質的な議論がなされることが望ましいのではないだろうか。(編集担当:伊藤由記)(イメージ写真提供:123RF)