中国メディア・海外網は20日、中国人観光客に人気の高い観光スポットである奈良でシカに噛まれるケースがなおも増えており、被害者の多くが中国人であるとする記事を掲載した。

 記事は、奈良県が19日に発表したデータで、昨年4月から今年1月末までに現地でシカに噛まれた事例が200件に達し、過去最高を記録したことが明らかになったと紹介。これは5年前に調査を開始した時点の事例数の4倍に当たる数字であるとし、シカに噛まれるトラブルが急速に増えていることを伝えた。

 また、被害者のうち8割は外国人であり、その具体的な内訳は明らかになっていないものの、中国人観光客が最も多いと説明。大部分の被害は軽傷で済んでいるが、中にはシカに突き飛ばされて骨折し、病院へ運ばれた人も8人いたと紹介している。

 見た目にはおとなしそうなシカだが、実は思っているほど温和ではなく、しばしば攻撃を仕掛けてくるという情報はここ2年ほどで中国のネット上でも紹介されるようになった。しかし、それでもなお「自分はだいじょうぶだろう」と考える観光客も少なくないようである。

 記事はまた、シカが多く生息している奈良公園の責任者がシカに噛まれる事案について「エサを与える際に写真を撮ろうとして、鹿が焦りだして観光客を攻撃するケースが多い」と説明したことを紹介。公園では昨年に中国語を含む看板を設置し、シカに餌をやる際の注意を喚起していると伝えた。

 これまで、中国人観光客については写真を撮る際に桜の枝を折る、入ってはいけない場所に立ち入る、モニュメントに登るといったマナーの問題がしばしば取り沙汰されてきた。旅行の記念に写真を撮ること自体は何も悪いことではないが、やはり節度は必要。それはシカに対しても同じことが言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)