中国メディア・東方網は19日、「日本の経済は20年以上も停滞しているはずなのに、どうしてドイツや英国、フランスは停滞している日本に追いつけないのか」とする記事を掲載した。

 記事は、その理由について3つのポイントを挙げている。まず1つめは、日本がもともと持っている経済規模がドイツや英国などに比べてはるかに大きい点とした。日本が長期的な停滞に入る直前の1990年における日本GDPはドイツの1.8倍、英国の3倍だったと指摘。これほど大きな差は20年程度で追い付けるものではないと説明している。

 2つめは、日本だけでなく、ドイツや英国の経済成長も鈍化している点を挙げた。すでに工業化が実現し、大規模なインフラ建設や住宅建設を必要としないうえ、経済規模の母数が大きい先進国が低めの経済成長率になるのは一般的な状況であり、サービス産業も工業のように多くのGDPを創出する力を持つ産業ではないと説明し、ドイツや英国の成長率もこの20年では2%に満たないほどであるとした。

 そして、3つめは、日本の人口がドイツの約1.5倍、英国の約2倍であるうえ、ドイツと英国の国土面積がいずれも日本より狭いことに言及。日本はそもそもドイツや英国よりもスケールが大きい国であり、両国に追いつかれることは考えにくいことを伝えた。

 記事はまた、そもそも90年代初期のバブル崩壊以降の20年あまりの日本経済を「失なわれた20年」と表現するのは必ずしも適切ではないと指摘。「GDP成長率は2%以下をさまよっているが、この指標だけが日本経済の全てを表すものではない。実際、経済規模は増えていないように見えるが、その質は20年前に比べたらはるかに高まっているのだ。GDPという数値は欺瞞性を持っている。『失われた20年』という呼び方は、その錯覚によるものなのだ」と論じている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)