中国製品の「安かろう悪かろう」という評価は徐々に過去のものになりつつある。スマートフォンを始め、中国製品が急激に品質を高めた分野は少なくない。中国メディアの環球網はこのほど、中国のディスプレイ産業の成長が韓国を不安に陥れていると論じる記事を掲載した。

 記事は、米国との貿易戦争の渦中にいる中国は「自国の製造業の発展に向けてディスプレイ産業への投資を拡大するのではないか」という分析があると紹介。中国が液晶ディスプレイの生産量を拡大し、液晶ディスプレイの価格が下落したことを「韓国にとっての悪夢」と形容したうえで、中国が最近、有機EL産業への投資を拡大していることは「韓国を不安に陥れている」と論じた。

 続けて、米国にはディスプレイ関連の大手メーカーが存在しないため、中国にとってディスプレイ産業は米中貿易戦争による被害が少ない分野だという分析を紹介し、こうした要因が中国のディスプレイ産業への投資拡大を誘発する可能性を指摘した。

 さらに、韓国はすでに世界最大の液晶ディスプレイ生産国という立場を中国に譲り渡しているが、中国が有機EL分野への投資を拡大していることから有機EL産業でも韓国の地位は危うくなっていると主張、韓国企業は不安を抱いていると論じた。

 また、記事は、中国は2018年に液晶テレビの生産量でも韓国を超えて世界一となったことを紹介。かつて中国と韓国の経済面における関係は「協業」であり「相互補完」であったが、中国製造業は今や韓国の主力産業と「競合」の関係に変化していることを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)