「中国の名刺」、「新四大発明の1つ」などと中国が自負する高速鉄道。多くの面で日本の新幹線を超えたと豪語しているが、まだ日本に及ばない点もあったという。中国メディアの今日頭条は17日、日本にあって中国はにない「2階建ての高速鉄道車両」について考察する記事を掲載した。

 記事によると、中国にも一般の鉄道車両には2階建て車両があるという。早くも1960年代から投入されていたとのことで、乗車経験のある中国人も少なくないようだ。しかし、高速鉄道車両においては、いまだに2階建て車両はない。

 記事は「日本は20年以上前にすでに2階建て新幹線車両を運行している。E4系は1997年から投入され、時速240キロ、16両編成で定員1634人だ」と紹介。確かにE4系は1997年に投入されたが、1985年には100系に2階建て車両が含まれており、日本の2階建て新幹線の歴史は古いといえる。

 2階建て車両の利点の1つは、定員を増やせることだ。中国では定員数が最も多いのが16両編成の復興号で1193人、旧正月のピーク時に対応して17両編成にした時でも1283人が最大で、日本に及ばないとしている。

 しかし、記事によると中国では現在、2階建て車両の開発が進められているという。中車株洲電力机車有限公司ではサンプル車両をすでに作っており、定員1708人、最高時速250キロを計画しているという。それで記事は、「これは日本のE4系より上だ」と誇らしげに紹介している。

 だが、現時点ではまだ開発段階で実用化にはまだ時間がかかるようだ。記事は、車両建造にコストがかかる割にそれほど定員が増やせないため経済性を考慮する必要があり、重心が高くなるので安全性もクリアしなければならず、トンネルに合わせた高さ制限も考えなければならないと指摘した。

 記事は2階建て車両に期待を寄せているが、実際のところそのニーズがあるかどうかは微妙なところだろう。人口が多いため、旧正月の帰省ラッシュ時にはチケットが取れないほどのニーズが発生するが、普段は空席が目立つことも多く、本当に必要性があるのか疑問だ。そもそも、日本では2階建て新幹線は2020年に消滅することが決定しており、中国の方向性は時代に逆行しているとも言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)