中国人に長い間愛飲されてきた定番ジュースが、新CMで「豊胸効果がある」と虚偽の広告をしたとして当局の調査対象となった問題で、メーカー側が反論している。

 老舗飲料メーカーの海南椰樹集団が約30年前から販売するロングセラー商品「ココナッツミルクジュース(椰汁)」をご存知の方もいるだろう。1991年に国賓をもてなす宴会でふるまわれ、94年には中国飲料業界で販売数量第1位を獲得するなど、もはや国民的ドリンクと言っても過言ではない。

 今回、当局が問題視しているのは、豊胸効果を連想させる「小さな頃から大きくなるまでずっと飲んでいます」というキャッチフレーズ。テレビCMでは胸の谷間を強調した女性モデルを起用し、「毎日飲めば、魅惑的なプロポーションに」とのうたい文句も。リニューアルした新パッケージには、やはり胸の大きな若手女優を起用し、曲線美を強調するような悩ましげなポーズをとらせている。中国の消費者からは、こうした宣伝手法が「低俗」だと指摘されている。

 そんな中、同集団は16日、公式微博(ウェイボ)で一連の騒動について反論。問題視されたキャッチフレーズは、中国広告協会や工商当局から承認を得ており、広告法に違反していないと主張した。「大きくなるまで~」のフレーズは豊胸効果をうたったものではなく、海南省に80種類以上もある類似商品と差別化し、同集団の商品こそが信頼に値すると訴えたかったとしている。

 なお、同集団はすでにCMキャラクターを胸の大きな女性モデルから、小学生、中学生、高校生、大学生役のタレントに差し替えた。うたい文句も「小学生の時はママに飲みなさいと言われて飲んだ。中学、高校生になったら自分から飲むようになり、大学生の時は毎日飲んだ。小さな頃から大きくなるまでずっと飲んでいます」に代わっている。(イメージ写真提供:123RF)