2019年1月14日に決勝選が行われた第97回全国高校サッカー選手権大会は、青森県代表の青森山田高校が2年ぶり2度目の優勝を果たした。同大会の決勝戦は5万人以上の観客を動員したが、中国でもサッカーは人気のあるスポーツではあるものの、高校生の試合に観客が5万人も詰め掛けることはありえないことだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「5万人もの観客が詰め掛けた高校サッカー選手権の決勝」という主題の記事を掲載し、「日本でのサッカー人気は凄まじいものがある」と伝えている。

 記事はまず、日本のプロサッカーリーグであるJリーグでは、平均動員観客数がもっとも多いチームでも3万人台であることを紹介し、それを考えると全国大会の決勝戦とはいえ、高校生のサッカーの試合を見るために5万人を超える人が詰め掛けたことのすごさがわかると指摘した。

 では、日本において高校生のサッカーが多くの人に受け入れられている原因はどこにあるのだろうか。記事は、高校生のサッカーには大人の世界に見られる利益の追求や駆け引きなどがなく、純粋にプレーする姿やそこに芽生える友情を見ることができ、社会人となって忘れかけている子どもの頃の夢を思い出すことができるからではないかと分析した。

 さらに、日本ではサッカーだけでなく、高校野球の歴史も古く、2018年の夏には100回大会を記録したと紹介し、こうした文化はお金や物の力で作り上げられるものではなく、時間によって徐々に形成されるものだと伝え、中国の高校サッカーを管理している人たちは日本の高校サッカーから多くのことを学ぶことができると結んだ。

 中国でもサッカーは人気のあるスポーツであるが、そこには様々な利害関係が見え隠れしていて、サッカーを強くするために一致団結できていないようにも見える。また、中国は日本以上に学歴社会であるため、スポーツではなく学業に力を入れる学生が大半で、日本の高校サッカーや高校野球のように純粋にスポーツを楽しむ姿をなかなか見ることが出来ないのが現状だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)