中国最大の祝日である旧正月から1週間が経過した。多くの会社はすでに通常に戻っているが、元宵節である旧暦の1月15日まで旧正月は続くため、訪日旅行客の姿もまだ多く見られる。中国メディアの今日頭条は12日、旧正月に訪日した中国人一家の感想を紹介する記事を掲載した。

 日本で旧正月を迎えたという記事の筆者は、日本で新たな発見があったという。日本では正月は新暦で祝うためすでに過ぎたが、旧正月の時期は中国人に合わせて新年のお祝いムードでいっぱいだったと紹介。空港は、春運(中国の帰省ラッシュ)のように中国人でごった返しており、大みそかには中国人観光客を歓迎して東京タワーも赤色にライトアップし、日本中の街も店内も中国語の広告やアナウンスで「新年好」(あけましておめでとうございますの意)でいっぱいで、お祝いムード満載だったことが非常に好印象だったようだ。

 横浜の中華街も、旧正月を祝うイベントが多く、あつあつの中華まんや甘栗などが店頭に並び、獅子舞や龍舞などの中国伝統芸能も披露されたと紹介。これには、年配の中国人夫婦も非常に喜んでおり、「中国でも最近ではこれほど本格的な祭りはあまり見られなくなった」と話していたそうだ。筆者は、横浜の中華街にいる華僑や華人の多くは中国から来てすでに3代目、4代目という人も多いのに、今も中国の伝統を大切に守っている、と感心している。

 筆者らは、さらに東京国立博物館を訪問し、1時間並んで顔真卿の「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」を参観してきたそうだ。普段は、中国人にとって上野とは、魯迅の書いた小説「藤野先生」と桜の2つが有名だというが、今年の旧正月には皆がこの特別展に足を運んだと伝えている。参観者の半分以上を占めていた中国人の満足度もかなり高く、同行者も他の参観者も、貴重な時間を割いてきて良かったと感嘆していたそうだ。

 また、豊洲市場にも行き、筆者ら一行は日本での「コト消費」を存分に楽しんだようだ。近年では、こうした日本ならではの体験を楽しむ「コト消費」が中国人旅行者に人気になっている。今年の旧正月でも、多くの中国人が日本旅行に満足したに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)