中国メディア・東方網12日、数年前まで中国一の高さを誇り、その美しさから根強い人気を誇る上海の高層ビルが、日本人の設計、開発によるものだったとする記事を掲載した。

 記事は、「国の発展に伴い、ますます多くの高層ビルが完成しており、観光客による景観の鑑賞やショッピングのニーズを満たしている。中国の大都市では著名な建築物が観光業の発展にも一役買っている」と紹介した。

 そして、「現在中国で最も高い高層ビルは2016年に完成した上海中心(上海タワー)だが、このビルができるまで中国一の高層ビルとして君臨していたのが上海環球金融中心ビルだ。中国一の座を明け渡した現在においても、このビルは非常に大きな存在意義を持っている。しかも、日本の企業が設計を手掛け、投資や開発も担当したのだ」と伝えた。

 そのうえで、上海環球金融中心ビルが今なお観光客に非常に人気のあるスポットとなっており、先端部にある展望台から俯瞰する周囲の景色は非常に美しく、上海の繁栄ぶりを実際に目で見て取ることができると説明。2008年には「世界で最も優れた高層建築」に選ばれたことを紹介している。

 また、美しい上海の夜景が一望できることもこのビルが持つ大きな魅力の1つとなっており、今なお多くの観光客を吸い寄せるランドマークとなっているほか、上海の経済発展を後押ししているとした。

 上海環球金融中心ビルは2004年から約4年間かけて建設され、08年8月に完成した。高さは492メートルで、地上部分は101階建てとなっている。その建設を巡っては、1990年代末にプロジェクトが始動したものの日中関係の悪化などにより5年間の中断期間を挟むという経緯がある。単に日本の企業が手掛けたというだけでなく、日中両国関係の変化という歴史的な背景も含んだ、上海を代表するランドマークの1つだと言える。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)