留学などで日本に来て、帰国せずに定住する中国人は少なくないが、それはなぜなのだろうか。中国メディアの今日頭条は10日、自らも留学後に日本で就職している中国人による「日本に留まる理由」を考察した記事を掲載した。

 結論から言うと、理由は人それぞれであり、ひとことでは言い表せないようだ。ただ、「最初は数年で帰るつもりが、気が付いたら定住していた」という場合が多いようで、それだけ日本の生活が居心地良いことがうかがえる。

 記事の中国人筆者の場合は、日本に来たのも日本で就職したのも強い意思があったわけではなく、気が付いたらいつの間にか十数年経っていたという程度だという。では、ほかの在日中国人はどうなのだろうか。筆者は、数人にインタビューした結果を紹介している。

 まず、アモイから来た男性は「中国では家が買えない」ので、お金を貯めるために日本に来たという。アモイでは不動産の値上がりが激しく、家を購入するのは難しい。「社会の底辺で人生に絶望」して日本に来たところ、お金が貯まりやすく、中国と比べて住宅購入のハードルが低く、日本にいれば将来は安泰なため「もう帰りたくない」そうだ。

 次に、上海から来たという男性は「アニメや映画のイベント」が大好きで、「コミュニティー障害」の自分には、人と話さなくても仕事ができる日本がぴったりだと話したという。さらには、天津から来た男性は「どもり」があるため、中国ではずっと嫌な思いをしてきたのに「日本では6年経っても一度もからかわれたことがない」と、日本での生きやすさを語ったそうだ。ある会社では、面接でどもりがあっても問題ないと言われて驚いたエピソードも紹介している。

 筆者は最後に、日本で生活する中国人が、居心地の良さを感じる要素はある程度共通しているという意見を紹介した。主なものでは、外国人でも受けられる高い医療と保険、自分らしく生きられること、他人の生活に口を出す習慣がないことなどがあるそうだ。さらには、子どもを育てるのに適した環境があり、子どもが生まれるとより日本に残りたいと感じるという。日本では、無料で子どもを遊ばせられる場所が多く、学校の送り迎えは必要なく、外出先にはベビールームもあって安心して子育てができると伝えている。

 ほかにも、空気がきれい、礼儀正しい、食の安全、治安の良さも挙げているが、いずれにしても日本は、外国人にとっても非常に住みやすい国であるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)