2020東京五輪の大会組織委員会は、「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」を実施しているが、必要な金属量を確保できる見通しが立ったとして、回収受付を3月31日で終了することを発表した。中国メディアの今日頭条は9日、このプロジェクトにより「環境意識の高い日本人が、また世界を驚かせた」とする記事を掲載した。

 このプロジェクトは、東京五輪で使用する約5000個のメダルを、回収した使用済み携帯電話などの小型家電からリサイクル金属を抽出して製作するというものだ。国民が参画するという意義に加え、リサイクル金属をメダル製作に100%活用するという環境にも配慮したこの試みは、オリンピック・パラリンピック史上初として注目を集めているようだ。

 記事は、すでに約500万台の携帯電話が回収され、小型家電は4.8万トンにも上るという。これにより、メダル製造に必要な金属は、銅はすでに100%確保され、銀が85.4%、金は93.7%も集まっており、十分見通しが立ったと言えるだろう。

 東京五輪に関しては、問題が山積していることが報じられているが、このメダル製作プロジェクトは高く評価されている。記事は特に、「日本人の環境意識の高さ」を称賛しているが、眠っている「都市鉱山」が有効活用され、環境にも優しいこのアイディアが、他国から称賛されるのは当然とも言えるだろう。

 これに対しては、中国のネットユーザーからも大きな反響が寄せられている。寄せられたコメントの多くが、「環境保護の意識で日本は世界の最先端を行っている。これは学ぶに値する」といった称賛の声だった。また、仮に中国で同様のプロジェクトを行った場合、「集まっても精錬の技術がない」、「金儲けにならなければ誰も協力しない」との否定的な意見や、「いつになったら中国でもこんなことができるようになるのだろう」とため息混じりのコメントもあった。

 この取り組みは、環境保護の意識が高くなければ達成することは難しかったに違いない。やはり、五輪成功を願う国民の気持ちと、環境意識の高さのおかげだと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)