小学校に入る前から、すでに競争が始まっている中国社会。中国の幼稚園は、日本とは教育方針も園児の生活も全く異なっているようだ。中国メディアの今日頭条は9日、日本の幼稚園に子どもを入れた中国人が「日本の幼稚園」を紹介する記事を掲載した。

 最近では、日本の幼稚園でも外国人の子どもたちが増えているという。中国をはじめ、ブラジル、韓国、フィリピン、ペルー出身の子どもたちが多いそうだ。記事の中国人筆者によれば、外国人の園児の増加に合わせた支援も増えているので、日本に住む外国人も安心して子どもを日本の幼稚園に通わせることが可能と伝えている。

 では、日本の幼稚園にはどんな特徴があるのだろうか。記事は、「意外に簡素」だと紹介。木の温もりのある建物には最先端の科学技術は見られず、質素に感じるが「匠の精神が随所に見られる」と好意的に伝えている。また、子どもたちに自分のことは自分でするように教えていると紹介。食事前には自分で食器を用意し、自分で手を洗い、さらには床掃除まで学んでくるという。

 また、授業にも大きな違いがあると指摘。中国では幼稚園から知識を詰め込む教育が行われるが、日本では「テキストさえない」と驚きをもって伝えている。教諭は、絵本を使ってどうやって微笑み、感謝するかなどを教えると紹介。ほかにも、国際幼稚園のためか3カ国語を教え、歌や山登りや泥遊びなども立派な授業になっていると紹介した。特に、絵を描いたりものを作ったりする際には、上手にできることより自由な表現を大切にして、人格形成を重視していると伝えた。

 では、親としてはどちらが良いのだろうか。筆者は、「気が楽なのは日本のほう」だと断言。日本の教諭は細かいところまでよく見てくれて、子どものプライバシーにも十分な配慮がある。また、中国と違って他の子どもや家庭と競争したり、先生へのプレゼントに悩むこともないので、親の気持ちにゆとりがあり、子どもの成長を認めることもできるという。

 もっとも、小学校から中国に戻った場合、授業についていけないという可能性もあるというので、メリットとデメリットを考慮する必要がありそうだ。ただ、大切な人格の形成期に競争社会に放り込まれ、遊ぶ時間もなく勉強に明け暮れる中国の子どもたちより、毎日遊びながら感謝の心や礼儀、自立を学べる日本の子どもたちのほうが幸せなのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)