中国では5日に春節を迎えた。春節に合わせて何億という人が故郷に戻るラッシュが起き、連休中は多くの人が実家で家族や親せき、友人たちと楽しいひと時を過ごしていることだろうが、近年では春節の過ごし方にも変化が出ているようだ。その代表的な「変化」が、国外旅行である。
中国メディア・東方網は8日、春節期間中にタイや日本への旅行に人気が集まる一方で、韓国は「蚊帳の外」になっていると報じた。
記事は「年越しを旅行で過ごすという考え方がますます多くの人に支持されてきており、ここ数年の春節時期においては旅行が最も人気のある『お正月用品』になっている」としたうえで、今年の春節期間中にはのべ約700万人が世界の約90カ国・地域へ赴く見込みであるとのデータを紹介した。
そして、数多の旅行先のなかで特に人気が高いのが日本やタイ、オーストラリア、インドネシアなどであるとし、その中でも一番人気はタイであると説明。各地に有名な観光スポットがあるだけでなく、グルメや文化も中国人観光客を引き付けてやまないと伝えた。
その一方で、2年前の春節までは中国人観光客の好きな海外旅行先のトップ3に入っていた韓国が、今年は上位15カ国・地域にすら入らなかったとした。そして、現地の韓国SBSテレビも5日に「春節期間中に700万人近い中国人が海外旅行をする見込みだが、韓国はすでに完全に隅っこに追いやられている」と報じたことを紹介している。
政治的な問題から中国における対韓感情が悪化してからすでに久しいが、特に大きな打撃を受けた韓国の観光業界はなおも苦境に立たされているようだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
春節を海外で過ごす中国人、人気はやはり日本とタイ 韓国は完全に蚊帳の外=中国メディア
2019-02-10 13:12
