国外旅行がすっかり定着した中国では、旧正月の長期休暇でも多くの人が国外へ行くようだ。これまでは、旧正月といえば親戚の家を訪問して回るのが当然だったが、この休暇を利用して旅行に行く人がますます増えており、今年は3割近くにも上ると見られているという。中国メディアの今日頭条は3日、「旧正月に旅行に行く人は増えたが、国内旅行はまったく流行らない」とする記事を掲載した。

 人口の多い中国では、人が移動する時期の混雑は日本の比ではない。記事によると、旧正月の週には旅行者のピークを迎え、この週だけで4億人の旅行者が見込まれているという。記事は、10年あまり前と比べると旧正月の時期の旅行者の増加がはっきりと分かると紹介。2005年には総人口の5.31%だったところ、今年は28.17%と大幅に増加していると伝えた。

 しかし、記事によると国内旅行の旅行者はあまり増加していないという。旧正月の時期の国内旅行者の増加率はわずか1.81%であるのに対し、国外旅行者の増加率は7.69%になると予測した。

 ではなぜ、国外のほうが人気なのだろうか。記事は、国内の旅行でも遠距離であれば2500―4000元(約4万円―6万5000円)もかかり、近隣なら外国に行けてしまうほどだと指摘。ただ、国外でも距離によっては1万元(約16万円)ほどになってしまうため、さすがに気軽には行けないという。それで、近距離の日本などが、中国人にとって気軽な国外旅行先になっているのだろう。 

 この記事に対して、この流れは当然だというコメントが多く寄せられた。あるユーザーは、中国の観光地の「チケットの高さは世界一」だと指摘した。中国では入場料を払う必要がある観光地が非常に多い。また別の人は「国外では歓迎されるし、観光地の物価が安い」、「国内はもう面白くない、国内の混雑した観光地はまるでイモ洗いだ」など、旅行に行くなら国外が良いとのコメントが目立った。

 日本にとっても、旧正月中は新たな商機になっていると言え、中国人旅行者を迎える準備も万端だろう。中国から近く、正月が中国と被らず混雑も抑えられる日本は、サービスなどソフト面の魅力も相まって、今年も多くの中国人が日本を訪れるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)(イメージ写真提供:123RF)