中国では今月5日、旧暦の正月を迎える。それに合わせて、安倍首相は中国に送る祝賀ビデオメッセージの準備をしているという。中国メディアの中国青年網は2日、このビデオメッセージから日本が日中関係回復に一生懸命になっているとする記事を掲載した。

 これまでも安倍総理は祝賀メッセージを送っているが、今年は特別だという。今までは在日中国人向けの新聞に祝賀文を寄稿していたのに対し、今回はビデオメッセージであり、しかも中国本土で流れるという。日中関係を重視する「安倍総理の本気度」を示していると言えると記事は分析した。

 記事によると、他にも日本の本気度を示すものが多いと紹介。安倍首相は先日の国会での施政方針演説で、2019年の日中関係の展望についてあえて何度も触れている。中国側の首脳も今年、日本で開催されるG20サミットに出席することから、二国間を重視する姿勢は日中両国ともに示しているとも伝えた。

 さらに、中国の旧暦の大晦日にあたる2月4日には、日中友好の象徴として東京タワーで「中国旧暦新年 東京タワーレッドライトアップ」が点灯されると記事は紹介。東京タワーと言えば東京の象徴的建築物であり、中国でも有名なドラマ「東京ラブストーリー」の場面にも出てくると、日本の「本気度」を伝えた。

 他にも、2019年1月12日には北京の日本大使館で「日中友好成人式」が開催され、30日には日本と中国の体操のトップ選手らが北京で合同合宿をしたと紹介。日本からは内村航平選手らが参加したが、20年東京五輪で金メダルを争うライバル同士の練習とあり、筆者も「非常に珍しいこと」と驚きを隠せない様子だ。

 2012年の尖閣諸島問題以降はすっかり冷え切っていた日中関係だが、最近では双方が歩み寄りを見せている。日中平和友好条約締結70周年という節目となった昨年に引き続き、19年も日中関係がより改善されることを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)