中国メディア・中華網は1月31日、「日本人はどうして中国人よりも10年長生きすることができるのか」とする記事を掲載した。

 記事は、日本人の平均寿命と中国人の平均寿命では10歳ほどの開きがあるとしたうえで、健康的な食事や運動といった日常的な生活習慣以外の部分で日本の健康長寿を支えている要素を3つ紹介している。

 まず、1つめは、温泉に入る習慣があることを挙げた。日本には約2600カ所の温泉があり、毎年日本の総人口にほぼ匹敵するのべ1億1000万人ほどが温泉に入っていると紹介。日本人が温泉を愛好し、その文化を大切にする大きな理由の1つに「湯治」という考え方があるとし、温泉に豊富なミネラル成分が含まれており、健康、美容、療養、さらには疾病予防の効果が期待されていることを説明した。また、温泉に浸かることで疲れた体を癒し、心身ともにスッキリすることができるとした。

 2つめは、厳格な公衆衛生制度を挙げている。記事は「日本を旅すると、日本の環境保護への取り組みがとても厳格だという印象を覚える」と紹介。これは、高度成長期に頻発した公害や環境汚染の反省を経て環境保護に取り組むようになった結果であり、日常生活においては市民レベルでゴミの分別をしっかり行っているほか、トイレなどの公衆衛生にも注意が行き届いており、伝染病の蔓延リスクを最大限低減させていると説明した。

 そして、3つめに挙げたのは、充実した医療保障体制だ。日本には基本的な保険制度として国民健康保険、労災保険と介護保険の3つがあり、ほとんどすべての日本国民および外国人留学生・労働者・居住者がこの制度を受けることができると説明。保険証さえ持っていれば、日本全国どこの医療機関でも随時診療を受けることができるとした。
 
 また、日本は国民1人あたりの病床数が世界トップレベルであること、日本の医療レベルも世界で最も進んでいること、さらには医療設備や医療環境がしっかり整っていることも、日本人の健康長寿をハード面で支える大きな要因になっているとの見解を示している。

 記事は、最後に「国民の健康長寿は決して薬やサプリメントだけで成し得るものではなく、1つの要因によって達成し得るものでもない。良い飲食習慣、健全な医療社会保障体系、さらに良好な生活、労働意識といった要素が組み合わさる必要があるのだ。これこそ、日本人が健康長寿でいられる秘訣ではないだろうか」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)