急速な経済発展を遂げた中国では、各地の大都市で地下鉄が次々と建設され、市民の生活に欠かせない交通機関となっている。一方で混雑も問題になってはいるが、それでも日本と比べるとまだましのようだ。中国メディアの今日頭条は28日、「世界で最も混雑する日本の駅」を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、「世界で最も混雑する地下鉄の駅」というと、多くの中国人はパリを思い浮かべると紹介。実際パリは世界に先駆けて地下鉄を建設した、歴史ある駅であることは知られており、乗降者数でも上位にある。日本地下鉄協会によると、パリ万博の開催に合わせてパリ駅が開業したのは1900年だ。日本も上野ー浅草間の地下鉄が1927年に開業しているが、パリのほうが早く開業していることになる。ちなみに、中国の北京では1969年、上海では1993年の開業で、ずっと遅いといえるだろう。

 このように、地下鉄というとパリというイメージが強いものの、記事は「世界的に最も混む地下鉄の駅は日本にある」と紹介。それは「新宿駅」で、「1日に400万人が利用し、出入口は約200もある」と伝えている。記事は、新宿に地下鉄が建設されてから、新宿周辺は経済が発展し、自然と日本中から人が集まったと紹介した。

 新宿駅の利用者数は際立って多いとはいえ、実際のところ、2018年に発表された世界の駅の乗降客数ランキングによると、1位の新宿駅をはじめとして上位23位まで日本の駅が占めており、24位にようやくパリがランクインしている。駅の乗降者数では、東京を中心とした日本の駅がダントツに多いといえる。

 これだけの混雑ながら、それを感じさせないほど静かな日本の地下鉄利用者はマナーが高いと言えるだろう。この点は、非常に賑やかでうるさすぎるともいえる中国の駅にはぜひとも見習ってもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)