中国メディア・環球網は29日、日本のゲーム会社・任天堂の米国公式ウェブサイトで、繁体字中国語を「台湾語」と表記したことがネットユーザーによって発見され、中国と台湾のネット上で物議を醸したと報じた。

 記事は、同社の米国公式サイトが28日に同社の人気ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の更新に関する通知を掲載した際、同日よりサポートを開始する言語として「Chinese」(中国語)、「Korean」(韓国語)とともに「Taiwanese」(台湾語)と記載していたことをネットユーザーが見つけたと紹介した。

 そして、同社の日本、香港、台湾各拠点の公式サイトに記載された同一の通知では日本語および中国語にて「簡体字中国語」(簡体中文)、「繁体字中国語」(繁体中文)、「韓国語」(韓文)とそれぞれ表記されており、台湾語に相当する記載がないことを伝えている。

 どうやら、同社の米国公式サイトの関係者は繁体字中国語を台湾語と混同していたようだ。「繁体字中国語」は台湾、香港、マカオ、海外の華僑コミュニティなどで広く用いられている繁体字という「表記法」を指すものであるのに対し、「台湾語」は主に福建南部の方言から派生した、台湾全土で広く用いられている「言語」を指すものであり、両者は明らかに異なる。

 記事は、「Taiwanese」表記について中国大陸や台湾のネットユーザーから「こんな大企業でも繁体字中国語と台湾語の区別も付けられないのか」、「文章をチェックする人はいないかったのか」、「これは政治的な問題というよりも、従業員の教育の問題だろう。こんな物事を知らない従業員はもう雇わないでほしい」との批判が飛び出したことを紹介した。

 そして、中台双方のネット上で議論が巻き起こるなか、同社の米国サイトが29日に当該通知文の修正を行い、「Taiwanese」を「Traditional Chinese」(繁体字中国語)に変更したことを伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)