世界最大の自動車市場である中国で人気が高い車種といえば、何と言ってもSUVだ。そのほかに人気があるのはミニバンやセダンであり、これらの車種が人気となっている背後には、中国ではまだ核家族化が進んでおらず、大勢の家族が乗れる車が求められているという要因がある。また、メンツを大切にする中国人にとっては、「大きく、高級感がある車の方が好ましい」というのもSUVやミニバンが人気となっている理由だ。

 国が変われば消費者の生活スタイルやニーズが大きく異なるため、人気のある車種も大きく違ってくるものだ。中国メディアの捜狐はこのほど、「外国では人気があっても、中国人にはその人気が理解できない車種がある」と論じる記事を掲載し、海外ではどのような車種が人気となっているのかを紹介し、それらの車種が中国で人気がない理由について考察している。

 記事は、欧米で人気の車種である「ステーションワゴン」や日本で人気の「軽自動車(小型車)」、そして、米国で人気の「ピックアップトラック」を挙げ、これらは中国で人気がない車種だと強調した。もちろん中国でもこれらの車種は販売されているが、たとえば「ステーションワゴン」は中国林業部や電力会社などが社用車として使用しているため、多くの中国人消費者にとっては「自家用車というイメージを持てないのだ」と論じた。

 続けて、「軽自動車(小型車)」については、駐車がしやすく、燃費が良いといった利点はあるものの、中国人が大切にする「メンツ」が立たない車だと切り捨てた。また、これはハッチバックの車も同様であり、「小型車やハッチバック車は低価格の代名詞」となっているため、人気がないのだと伝えた。さらに「ピックアップトラック」についても、中国では「農村の作業車」というイメージが強いため、都市部で乗りたがる人はいないと指摘した。

 中国では性能ではなくイメージで車を選択する消費者が多いようで、見栄えのする大型の車が好まれる傾向が強い。最近では大型のSUVが特に人気なのも、見栄えが良く、メンツが立つうえ、大勢の家族が乗ることができるためだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)