ごみが落ちていないことで有名な日本。専門の掃除員がいなくても道路がきれいなのは、地域の人びとが自主的に掃除をし、そもそもごみを捨てる人が少ないためでもある。中国メディアの今日頭条は26日、意識の高い日本人に感心するとともに、「日本ではもうごみは拾えない」と思ったとする記事を掲載した。

 記事はまず、日本には「ごみを拾う文化」があると紹介。サッカーワールドカップでは、試合が終わるたびに日本のサポーターの掃除が注目を集め、他国のサポーターにも広がりを見せている。記事は、日本でもハロウィンの際にはゴミだらけになったが、コスプレをした人も含むボランティアらによって掃除され、翌朝までにはきれいになっていたと紹介。日本人は「軍事訓練でも受けているのかと思った」と述べ、自身が受けた衝撃の強さを伝えた。

 実は、中国にも「ごみを拾う文化」があるが、意味がまるで違う。日本では、街の美観や衛生のために拾うという意味だが、道路などに専門の清掃員がいる中国ではそういう習慣も概念もなく、「ごみを拾う」と言うと、換金のために空き缶やペットボトルなどを拾うということで、ごみ箱を漁るというイメージが強い。

 しかし記事は、この感覚で「日本でごみ拾い」してはいけないと注意を促した。日本では、ごみ収集所にあるごみの所有権は自治体にあるため、中国のように勝手に持ち去ることは犯罪に当たる。今月にも、熊本県で中国人女性が収集所から勝手に空き缶を持ち去り、622回も注意された末に廃棄物処理条例違反容疑で現行犯逮捕されている。記事は、中国人による同様の問題は他にも発生しており、「日本ではごみを拾えない」と伝えている。

 中国人にとっては、透明なビニール袋の中にたくさんの空き缶が見えると、拾って換金したいという気持ちになるのだろうが、これは文化の違いとも言えそうだ。このようなごみ拾いも、中国ではリサイクルに役立っているともいえるが、日本ではどこに捨てられているかによって犯罪になるため注意が必要だ。やはり、「日本ではごみは拾わない」方が良いのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)