訪日中国人の多くが、日本のきれいさに驚くと言われるが、それは表に見える部分だけではない。見えないところでも日本は衛生的できれいだと言える。中国メディアの捜狐は24日、「ホテルのタオル事件」が発生することのない日本から衛生管理を学ぶように促す記事を掲載した。

 「ホテルのタオル事件」とは、中国の5つ星ホテルで2018年、使用済みのタオルでトイレを掃除し、さらにそのタオルでコップを拭くなど、宿泊客の知らないところでずさんな清掃が行われていたことが明るみになった事件のことだ。高級ホテルですらこうした清掃が行われていたため、中国中に衝撃が走った。

 日本人と中国人とでは、衛生概念に違いがあるのは事実だ。中国では普段から、目立つところでもそうだが、客の目に付かないところではさらに手を抜く傾向が見られる。外食で腹を壊すなど日本では考えられないことだが、中国ではよくあるのもそのためだろう。記事の中国人筆者は、サービス業にあまり期待していない中国人でさえ、このタオル事件にはさすがに驚かされたと紹介。では、日本では「ホテルのタオル事件」のような問題が起こらないのはなぜだろうか。

 記事は、日本では衛生基準が法律で定められていると紹介。「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」では、不特定多数の人が利用するビルを清潔な状態で利用できるよう空気、水、衛生(清掃、害虫駆除など)に対して細かな管理項目が定められている。では、日本のホテルの清掃は中国とどう違うのだろうか。記事は、日本のホテルでは客室清掃を重視していると紹介。通常2人1組で行い、まず先客のにおいを消してから分担ごとに掃除し、最後には靴を脱いで足跡が残らないように掃除機をかける徹底ぶりだと伝えた。さらに、ドアノブから電話、時計、コップの指紋などを専門に検査する従業員がいて、ホテルによっては検査項目が190もあって1時間もかけるそうだ。

 記事は、「日本のホテルはどこも衛生基準が同じく高い」と感心し、中国も「タオル事件」の起きない日本から学ぶべきだと感想を述べている。当たり前のように安心してホテルを利用できる日本を、5つ星ホテルですら信用できない中国人は、うらやましく思っているに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)