世界最大の自動車市場である中国。広大な国土を持つだけあって、地域によって消費者のニーズや生活スタイルは大きく違っていて、地域によって人気のある車も違いが存在する。中国の首都であり、政治の中心である北京市ではアウディなどのドイツ車が人気だ。これは政府高官の間でドイツ車が支持されたことが理由で、一般消費者の間でも良質なブランドイメージが構築されたためとも言われている。

 一方、日系車は経済的に発展している広東省をはじめとする中国南方で特に人気が高く、実際に広東省の街中で日系車を見かける機会は非常に多い。

 中国メディアの今日頭条は23日、広東省は中国が1978年に導入した改革開放の恩恵を真っ先に受けて経済が大きく発展した省であると伝え、その広東省の消費者は「中国車を買うくらいなら、中古の日系車を買う」ほどに日系車を評価していると伝え、その理由について考察する記事を掲載した。

 記事は、広東省は日系車にとっての「大本営」と呼ばれていると伝え、省内の都市はその規模に関わらず、路上では日系車が数多く走っていると紹介。そして、広東人が「中国車を買うくらいなら、中古の日系車を買う」と考える理由は、主に4つの理由によると主張した。

 まず、1つ目の理由は「広東省は中国でもっとも早期に自動車が普及し始めた省」であり、当時の自動車といえば「日本車」であったため、日本車はもっとも早くに中国人消費者と接触した存在であると主張。そして、広東人は日本車の成長や発展をずっと見てきたとし、それゆえ中国で生産された日系車であっても「中国車より圧倒的に信頼できる」と考えているのだと論じた。

 さらに、日系車の燃費性能や実用性の高さは「控えめで堅実な広東人の好みに合致する」のが2つ目の理由だと主張。3つ目の理由は日系車を支持する香港人の影響だと伝え、改革開放当時、多くの日本車が香港から広東省に密輸されたほどだと紹介。また、4つ目の理由は「複数の日系車メーカーが広東省に工場を置いているため」と伝え、こうした環境にあるため、広東人の日系車に対する評価は「とても変えようがない」のだと報じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)