急激な経済成長を遂げた中国では都市部の人びとの生活は非常に豊かで快適なものとなった。だがその一方で、激しい競争のなかで暮らす中国人が生活や仕事から受けるストレスは大きくなっているとも言われている。だが、日本や韓国など、中国よりも先に経済が発展し、より成熟した社会を持つ国においても、欧米諸国と比較した場合に「国民が大きなストレスを抱えている」ということに驚く中国人は多い。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本と韓国は発展した国でなのに、欧米諸国と比較すると人びとは疲弊しているように見える」と論じる記事を掲載し、日韓両国の人が感じているであろうストレスについて考察している。

 記事はまず、日本や韓国の1人あたりGDPの値で見るならば、欧米諸国とさほど変わらないため、国民も「幸せに違いない」と感じてしまうと主張。だが実際は、多くの人が生活や仕事から大きなストレスを感じているようで、「両国の国民とも欧州の先進国の人びとに比べて、生活に疲れているように見えてしまう」と主張し、それは一体何故なのかと問いかけた。

 続けて、日韓の国民が「生活に疲れているように見える」理由について、日本や韓国は国土が狭く、天然資源に乏しい国であり、多くの資源を輸入しなくてはならないために「生活コストが高くつく」と主張。また、欧州の先進国では仕事をしなくても生活を維持できるほど福祉が充実していると主張し、それに比べると日本や韓国の社会福祉の充実ぶりは欧州の先進国に比べて見劣りすると指摘。しかも、日韓では少子高齢化が深刻な問題になっていて、国民一人ひとりにのしかかる負担が大きくなっているため、「日本人や韓国人の生活上のストレスは大きいのだ」と主張した。

 記事では中国人の抱えるストレスについては触れていないが、中国人もまた大きなストレスを抱えるようになっている。経済の急激な発展にともない、物価や地価、不動産価格が急激に上昇しているが、給料はなかなか上がっていかないのが現状だ。また、メンツを重視する中国人にとってはSNSの普及によって、他人と比べたり、比べられたりする機会が増え、ストレスを感じる人も増えていると言われている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)