日本と西洋諸国とでは文化や習慣で多くの違いがあるが、その1つに「床に座る」習慣を挙げることができる。これは日本に限らずアジアの多くの国の伝統となっており、お隣の韓国も同様だ。しかし、中国では机と椅子での生活が習慣となっており、床に座ることを奇妙に感じるようだ。中国メディアの快資訊は21日、「なぜ韓国人は床に座ることを好むのか」と題する記事を掲載し、その理由について分析した。

 記事はまず、韓国人は直接床に座ったり寝たりする習慣があり、家に上がる時には靴を脱ぐと紹介。食事をするときも、テーブルに椅子ではなく床に直接座って食べると伝え、中国人からすると奇異に感じられるとした。しかし、記事は韓国でこうした習慣が定着したのは「オンドル」のためだと分析した。

 「オンドル」とは、元々はかまどを焚いた時に出る煙を利用した一種の床暖房で、床下にこの煙を通すことで部屋全体が暖まる仕組みだ。現在では温水床暖房が一般的になっているが、床を暖かくして直接座ったりする生活習慣は受け継がれていると記事は紹介。家族の絆を重視する韓国人の家族観も、家族みんなが床に座って団らんする習慣から生まれたのだろうと推測している。

 記事はさらに、オンドルを使用することで空間を有効利用できると紹介。床の温かさを感じられるように、韓国ではベッドではなく薄い布団を直接敷いて寝るのが一般的のようだが、昼間は布団を片付ければ家を広く使えるので、「一挙両得」になるとした。

 中国でも三国志の時代の遺跡から床暖房が見つかったと言われており、床暖房の歴史は古いようだ。現代の中国では北方では暖房はあるが、都市ごとに提供しているセントラルヒーティングシステムで、韓国のオンドルとは全く異なっている。日本は韓国ほど寒さが厳しくないためか、床暖房はあまり普及しておらず、全国平均では10%程度にすぎない。冬の暖房事情と、それによる生活スタイルは日中韓でそれぞれ違っているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)