中国の携帯電話・スマートフォン市場において、韓国のサムスンはかつて圧倒的なシェアを獲得していた。中国経済と韓国経済が「相互補完」の関係だった時代もあるが、中国経済が成長し、中国企業が競争力を高めるにつれ、中国経済は韓国経済にとって「競争相手」へと変化している。

 中国メディアの捜狐はこのほど、中国のスマホメーカーの急激な成長によって、韓国のスマホ輸出額が急激に減少していると伝え、中国スマホによって韓国メーカーの世界市場におけるシェアが侵食されていると伝えた。

 記事は、韓国政府がまとめた統計を引用し、2018年の韓国のスマホ輸出額が前年比23.2%減の146億1000万ドル(約1兆5996億円)にとどまったことを紹介。1996年における韓国のスマホ輸出額は4億7000万ドル(約517億円)だったが、2002年には100億ドル(約1兆1000億円)を突破、さらに08年には334億4000万ドル(約3兆6639億円)に達し、半導体の輸出額を超えたと紹介。

 一時は半導体を抜いて、韓国の主力輸出品になったスマホだが、17年に輸出額が200億ドル(約2兆2000億円)を下回る水準にまで急激に減少すると、18年はさらに減少して150億ドルすら下回ったと指摘。輸出相手国別に見ると、中国および香港への輸出額が37%減と大きく減少したほか、米国への輸出額も10%減少となったという。

 記事は、韓国のスマホ輸出額が減少している理由について、韓国国内では「世界のスマホ市場の成長が鈍化したことのほか、韓国メーカーが韓国以外の国でスマホを生産するようになったこと」が要因として挙げられていると指摘する一方、世界のスマホ市場で韓国メーカーのシェアが低下しているのも事実だと強調。

 韓国スマホの世界シェアは出荷台数ベースで2017年に23.3%だったが、18年第3四半期は20.3%に低下したとし、これは中国のスマホメーカーが低価格品だけでなく、ハイエンドスマホも手がけるようになったことが理由だと指摘。韓国国内では「中国メーカーの勢いは2019年も続く見通しで、韓国メーカーの先行きは決して明るいものではない」といった声があると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)