ペーパーレス化が進む一方で、読書は「紙の書籍で」というこだわりを持つ人は少なくない。中国メディアの捜狐は16日、中国人が日本人を見てて抱く「日本人はなぜ本にカバーを掛けるのか」という素朴な疑問を記事として掲載した。

 中国人観光客が日本で驚く光景として「公共交通機関や喫茶店などで読書をする日本人の姿」を挙げる人は多い。それは、中国人の多くは移動などのちょっとした空き時間にスマートフォンを見る人は多いが、本を持ち歩いて読むという人はほとんど見かけないからだろう。さらに中国人が不思議に感じるのは「日本人が携帯する本にカバーをかけていること」だという。

 記事は、日本の書店で本を購入すると、大抵の場合「カバーをお付けしますか」と尋ねられ、オリジナルの紙のカバーを掛けてもらえるが、それは特別なサービスではなく、無料の一般的なサービスであると説明した。これは中国では見られないだけでなく、無料といえどカバーのデザインは秀逸で、店員が丁寧に本にカバーを掛けてくれることに中国人は感動すら覚えるという。

 写真と共に日本の各書店のオリジナルカバーを紹介しているが、なかには有名デザイナーによる作品もあり、収集したくなるほど種類が豊富で魅力的だ。こうして見ると、「他の人が一目見ただけでどの書店で買った本かがわかり、カバーには大きな宣伝効果がある」と指摘した。また、どのような内容の本でもカバーが付けられれば知的なイメージを周囲に与えることができ、客側のメリットもあると主張した。

 また、資源を大切にするなどの理由で「布や皮制のブックカバーを自ら購入して使う人もいる」とし、読書好きな日本人にとっては「常に携帯する本を保護する目的の他に、本に対する愛着や個性を表現するアイテムとして、ブックカバーを使用している」と説明した。中国では移動時間に読書をする習慣のない人が多く、合理主義的な考え方からもともと商品を過剰に包装することはしない。ゆえに、日本人が読む本にきれいなカバーが掛けられ、それが無料のサービスであることは少なからず驚きを感じることのようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)