中国メディア・東方網は20日、全日本卓球選手権で伊藤美誠選手が「3冠」を達成して日本女子卓球界トップの地位を固めたとする一方で、中国も大きく注目している張本智和選手は「壁」にぶつかり涙を流したと報じた。

 記事は、「全日本選手権に出場するために、日本の卓球選手はみんな今年のハンガリーオープンを放棄した」として、全日本選手権の日本卓球界における位置づけ、そして選手の大会にかける意気込みの強さを紹介。今大会の目玉は、やはり昨シーズン世界の舞台で大いに活躍した18歳の伊藤選手と15歳の張本選手だったとした。

 そのうえで、伊藤選手については、「周囲の期待を裏切ることなく、混合ダブルスでは森園政崇と、女子ダブルスでは早田ひなと組んでそれぞれ金メダルを獲得すると、女子シングルス決勝でも木原美優を破って優勝し、昨年に続き3冠を達成した」と伝え、日本女子卓球界の新たなトップ選手としての地位をますます確固たるものにしたと紹介している。

 一方、張本選手については、「これまで何度も世界1位で東京五輪を迎え、中国選手を撃破して金メダルを取りたいと語ってきたが、現状では安定性と技術的な積み重ねでまだ劣る部分がある」と評価。男子ダブルスでは優勝したものの、混合ダブルスでは決勝で敗れて2位、男子シングルスでは準決勝で大島祐哉選手に3-4で敗れて連覇の夢が潰えてしまったとし、試合後に涙を流したことを伝えた。

 「中国のメディアに中継権が与えられなかった」などといった情報が中国ネット上で物議をかもすなど、日本国内の大会であるにもかかわらず中国のメディアからも大きな注目を集めた今年の全日本選手権。伊藤選手の2年連続3冠達成には、中国の卓球界もさらに警戒心を強めたことだろう。一方、悔し涙を見せた張本選手についても、今後のさらなる伸びしろを感じたかもしれない。そしてまた、日本国内に10代の実力ある選手たちがひしめいていることも大きなインパクトを与えただろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)