会津乗合自動車は12日、会津から尾瀬国立公園に入るルートを運行するシャトルバスの出発セレモニーを行った。従来のディーゼル車から中国の自働車メーカーであるBYD社製の電気バスに切り替わったことで、中国からも大きな注目が寄せられた。

 中国メディアの汽車市場網は15日、中国にとって日本は飛行機なら3時間で行ける距離にある国だと指摘しつつ、「中国の自動車企業はその日本の自動車市場を開拓できるようになるまで60年もかかった」と論じる記事を掲載した。

 BYDは、これまでにも日本で電気バスの納入実績があるが、中国国内での販売台数と比べるとわずかな台数にとどまっている。2015年に京都、その2年後には沖縄からも受注しており、日本でも徐々にブランドを確立していると言えるが、記事は「中国の自動車産業の歴史は60年以上に達するが、これだけの年数を掛けてやっと日本の自動車市場に開拓することができた」と主張。北京から東京までは飛行機でわずか3時間ほどの距離だが、市場を開拓するのにこれだけの時間が必要だったことは、現在の日中の自動車産業の競争力の差を表していると論じた。

 続けて、日本の自動車市場は、世界の自動車先進国である米国やドイツですら大きなシェアを獲得するのが困難な「世界で最も閉鎖的な市場」だと主張。それは製品に対する「厳しい法的基準があるだけでなく、消費者の品質、安全、サービスに対する要求が高いため」であり、海外の企業もそこまで時間や費用をかけて投資しないと分析した。

 これまで中国企業が日本の自動車市場を開拓するのに大きな困難があったとはいえ、会津を運行することになった電気バスは、中国企業が日本の市場で大きく踏み出した一歩と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)