石井啓一国土交通相は11日の記者会見で、2018年に日本を訪れた外国人旅行者は推計で前年比8.7%増となる3119万人だったことを明らかにした。初めて3000万人の大台を超えたことになる。中国メディアの今日頭条は16日、日本への中国人観光客がこの10年で8倍になったとする記事を掲載した。

 記事はまず、以前は毎年貿易額の増減で日中関係の温度をはかっていたが、最近では訪日中国人の数ではかられるようになってきたと紹介。それだけ中国人訪日客が増加しているということだろう。さらに、2018年に訪日外国人が増加したことは注目すべきことだと指摘。昨年は各地で地震や台風などの自然災害が相次ぎ、一時は旅行客数が落ち込んだからだ。しかし年末には回復を見せ、7年連続となる増加となった。

 訪日外国人は、ここ数年で大幅に増えており、「わずか5年で3倍になっている」ほどだ。記事は「これも中国人観光客のおかげ」だと分析。訪日中国人は2018年に800万人を超えたという。記事は、2008年頃は100万人だったことを考えると、単純計算で「10年間で8倍」になったことになると指摘。日中関係が比較的安定している現在は、中国人にとって日本に行きやすい環境であり、2020年には1000万人を突破する可能性も十分あり得るとしている。

 ただ、中国人にとっては不満な点もあるという。それは、訪日中国人が増えているのに、中国を訪れる日本人が250万人前後から増加していないことだ。しかも、ビジネス目的の訪中が多く、一般の日本人に現在の中国を知ってもらう機会がないと残念がった。これは、日本人が中国を身近に感じなくなっている要因の1つだと指摘している。

 日本は訪日外国人数4000万人を目標に掲げているが、一方で「観光公害」と呼ばれる、習慣や文化の異なる外国人が大量にやってくることで起こる問題や摩擦も発生しており、こうした問題点にも向き合っていく必要があるだろう。今年は、より多くの外国人が訪日することが予想される。旅行を通じて相互理解が深まることを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)