中国人から見て、日本の社会は成熟しているようだが、実際には様々な問題が存在する。中国メディアの快資迅は15日、30年前に日本に留学した経験のある中国人の手記を紹介し、今の日本人の生活を観察した中国人の見解として「日本人の生活からは安心が失われつつあるようだ」と論じる記事を掲載した。

 記事は、30年前に日本に留学していた中国人の見解として、当時と現在の「日本の街の様子と日本人家族の生活から感じた変化」について語っている。東京・渋谷は若者が集う場所として昔と変化していないが、「かつて路上で音楽を流して踊っていた若者の影は無くなった」と指摘。人が絶えず行き交う様子や街の姿を眺めていると、北京や上海と何ら変わらないようにも感じるが、同時に「この国から毎年約50万人の人々が自然に減少しているのも事実である」とし、日本の少子化に伴う人口減少について考えざるを得ないと論じた。

 また、人口減少が及ぼす影響として、国が住宅購入に対して支援を提供しても、人びとは家を購入しないうえ、人が減少しているために毎年空き家になる家が増加し、地域によっては「不動産は価値をなくしている」と指摘。これは今も自分の家を持つことが必須と考え、更に投資目的で不動産を持つ中国人にとっては衝撃的であることを強調した。

 他にも、30年前の日本留学の際に親しくした家族と久しぶりに交流する機会があったようだが、「家を訪ねると30年前と変わらずに友人の娘が出迎えてくれた」とし、その家族の2人の娘は今も独身で親と同じ家に住んでいたことに驚きを見せた。

 中国では今も「結婚して子どもを持つことが人生の安定につながる」と考える人が多いので、もし、子どもに結婚相手がいないなら親にとっては深刻な悩みとなり、子ども当人も大きな焦りと圧力を感じると言われる。

 この中国人の友人家族はそうした面での不安や焦りは持っていなかったようだが、日本で結婚率が低下していることを伺わせる光景を実際に目の当たりにしたことを伝え、30年前には存在しなかった問題が現在の日本では大きな社会問題となっていて、その大きな変化から多くの日本人は自分たちの生活に対して「安心感を失っている」と感じられたようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)