中国メディア・東方網は17日、日本はゲームを輸出するなかで、巧みに自国の文化を世界に広めていったとする記事を掲載した。

 記事は、「ゲームは重要な文化輸出の手段の1つであり、多くのプレイヤーにその国の文化を知ってもらうための重要なツールである」としたうえで、多くの中国のゲーム愛好家が、日本からやってきたゲームを攻略する中で様々な日本語のボキャブラリーや表現、日本に関連する事象などを知識として身に着けてきたと紹介した。

 そして、「自国を題材にしたゲームであれば、自国文化を容易に広めることはできる。しかし、実際それはなかなか難しい。そこで日本のゲームは、外国を舞台としたゲームの中にちょっとした仕込みを施して、自国の文化を外国のプレイヤーに浸透させてきたのだ」とした。

 その例として、中国のゲーム愛好家たちに深い影響を与えてきたという「天地を喰らう」シリーズについて言及。中国の三国時代を背景したこのゲーム中に、「草薙」、「村正」、「菊一文字」といった日本の名刀をモチーフにした武器がたびたび出現するとし、ゲームをプレイする中で最初は見知らなかった日本の伝統的な武器について知らず知らず興味を持つようになっていくのだと説明した。

 また、中世ヨーロッパを舞台にした「悪魔城ドラキュラ」シリーズでも、攻撃力が最も高い武器の系統は刀であり、日本の名刀といわれる鬼丸国綱などが登場すると紹介している。さらに、「波動拳」「昇龍拳」と聞けば多くの人がすぐにそれと分かるという「ストリートファイター」でも、日本人格闘家・リュウのステージでは武田信玄の「風林火山」という文字が出現すると指摘。「このような背景をゲームに盛り込むことで、少しずつプレイヤーの興味を引き、さらには日本文化に親しんでもらおうという算段なのである」と伝えている。

 そして最後に、日本は小さな国ゆえに自国市場の規模には限度があることから、積極的に外国の事物を題材にしてゲームを作り、外国人プレーヤーの心をつかむと同時に、その中に日本の文化を巧みに盛り込んで、日本に対する興味も抱かせているのだと結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)