住んでいる国や地域が異なれば生活習慣や環境も異なってくるものだ。日本と中国では「住宅」の設計も異なっていて、日本の住宅では一般的に「土間」と「上がり框(かまち)」があり、玄関で靴を脱ぐという習慣に驚く中国人は多いという。中国メディアの快資訊はこのほど、日本の玄関を紹介する記事を掲載し、「大きな利点があるが、中国の家にはなぜ存在しないのか」を考察している。

 記事は、日本のドラマやテレビ番組に出てくる日本の住宅の玄関には「土間」と「上がり框」があると紹介。中国の住宅に「土間」と「上がり框」は一般的に存在しないため、「日本人はここで靴を脱ぐのだ」と伝えた。ちなみに中国の住宅は明確に玄関と定められたスペースやエリアがないことが一般的だ。

 続けて、日本の住宅では土間で靴を脱ぐことによって「家の内部を清潔な状態に保つことができる利点がある」と伝えている。さらに、日本の玄関では「上がり框」によって、土間と廊下の床に段差が設けられているため、座りながら靴を脱いだり履いたりすることができ、非常に便利であるとも紹介した。

 では、なぜ中国の住宅は日本のような玄関がないのだろうか。記事は、中国では日本のような一軒家ではなく、マンションやアパートであるため、建設会社によって基本的な設計がすでになされてしまっていることと、マンションやアパートの天井の高さが2.8mであることが一般的であるため、部屋の床が上がり框分約20cm高くなってしまったら、残りは2.6mしかなくなり、天井が近くなって圧迫感があるため、中国では床を一段高くする設計にすることが出来ないのだと主張した。

 中国では玄関で靴を脱ぐ習慣がなく、家の中でも土足で生活する人が多い。近年では、玄関部分でスリッパに履き替える人も増えているようだが、玄関扉を入ればすぐに部屋であることが多いため、玄関扉の外に下駄箱が置いてある光景を目にする。旅行で中国を訪れた際に中国人の一般家庭を見る機会は少ないかもしれないが、もし見ることが出来たとしたら、どこで靴を脱いで良いのか迷うことになるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)