人間が生活していれば必然的に「ごみ」が発生するものだ。ごみ処理の方法は国によって異なるが、中国より人口密度が高く、より社会が成熟している日本が「ごみの山」になっていないことに驚く中国人は多いという。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国より人口密度の高い日本がごみの山にならないのはなぜなのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、日本で「捨てられたごみがどのように処理されているか」を紹介し、中国は日本から学ぶ必要性があることを伝えている。

 記事はまず、日本は中国よりも人口密度が高く、しかも、国土面積も小さいため、「大量のごみで国土が埋め尽くされても不思議ではない」と主張する一方、日本を訪れた中国人旅行客が街中の清潔さに驚くように「ごみの山どころか、ごみ1つ落ちていない」のが現状だと指摘し、日本はどのようにごみを処理しているのだろうかと疑問を投げかけた。

 続けて、日本の国土がごみで埋め尽くされない理由の1つに「厳格な分別」を挙げた。日本も昔はごみをただ地中に埋めるだけの処理を行っていたとしながらも、日本は平地が少なく、他の国のように大規模な埋め立てができないと指摘。また、環境保護意識の高まりと共にごみの焼却も対策が勧められてきたと指摘し、日本は時代に合わせてごみ処理の方法も進化させてきたと伝え、今ではごみを分別し、リサイクルを徹底的に行う方法を取っていると論じた。

 一方で記事は、ごみの減量のために規則や罰則を設けることは一定の効果を挙げるものだと指摘する一方、日本の国土がごみで埋め尽くされない本質的な理由は「日本国民の個々の自覚」にあると主張。日本人は個々が責任を持ってごみを処理する習慣が身に付いているからこそ、徹底的なリサイクルができるのだと伝えている。

 中国では徐々にごみ処理や環境保護に注意が向けられるようになってきている。政府は様々な規則や規制を作り、企業は環境を破壊しないように廃棄物を処理しなくてはならなくなっている。中国国内では環境保護の分野で日本から学ぶべきだという声は多いが、記事の主張のように「個々の意識」が変化していかなければ大きな成果を挙げることはできないだろう。中国では人目を憚らず、ごみをポイ捨てする人がまだまだ多く存在する。多くの人の意識が変化していくにはまだまだ時間が必要だが、今後の変化に期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)