警察庁によれば、2018年に交通事故で死亡した人の数は前年比4.4%減の3532人だった。警察庁が保有する1948年以降の統計で最少だったという。未だ不幸な事故で命を落とす人がいるのは悲しいことだが、死亡者が減り続けていることについては交通安全に対する取り組みの成果と言えるだろう。

 経済発展によって自動車の保有台数が急激に増加している中国では自動車事故も急増していて、交通事故の死亡者は年間20万人を超えるとの統計もあるほどだ。中国メディアの百家号は13日、日本の交通事故死者数を人口比で見ると非常に少ないことがわかると伝え、「日本で交通事故そのものが少ない理由」について考察する記事を掲載した。

 記事は、日本の人口に対する交通事故死者数の割合は0.0027%に止まると指摘し、この数字は「驚異的」だと強調。たとえば米国の割合は0.0114%に達し、日本の4.2倍に達すると指摘し、日本は米国や中国より圧倒的に人口密度が高いにもかかわらず、交通事故で死亡する人がこれほど少ないのは「敬服せざるを得ない」と主張した。

 続けて、日本で交通事故死者数が少ないのは「日本の交通違反に対する罰則が厳しいため」であると指摘。中国では交通違反に対する罰金は300元(約4820円)ほどだが、日本はさらに高額であるとし、「中国ではスマホをいじりながら運転してもまず罰せられない」が、日本では厳しい取り締まりが行われているうえに罰金は最高5万円に達すると指摘した。

 さらに中国では自動車の運転免許を取得するのは「非常に簡単」であり、「そもそも中国の教習所は運転免許試験をパスすることだけを目的にしている」と強調。だが、教習所内で運転することと、実際に路上で運転するのは大きな違いがあるのは言うまでもなく、免許取得の難易度が日本と中国の交通事故数や死者数の差につながっていると論じた。

 また記事は、日本で交通事故死者数が少ないもう1つの理由は「民度」であると指摘し、「日本でもすべての人が交通ルールを遵守しているわけではない」と指摘する一方、ルールを遵守している人の割合は「中国を圧倒的に上回るのは間違いない」と主張。日本と中国の交通事故発生件数や死者数を比較すると、そこには制度や民度などで「圧倒的な差」があることが見て取れると伝え、「中国人としては『なぜ日本人のようにできないのか』と、怒りとやるせなさを感じる」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)