近年の急激な経済発展により、中国は物質的に非常に豊かになってきている。一方、仕事や生活から来るストレスは増加していて、裕福になっても大きなストレスにさらされながら生きている中国人も増えているようだ。中国メディアの今日頭条は9日、36年前に中国各地で撮影された写真を紹介する記事を掲載し、「当時の中国の子どもたちは見るからに幸せそうだ」と伝えている。

 記事は、日本の写真家である秋山亮二氏の写真集「你好小朋友」(中国の子供たち)を紹介している。写真集には1980年代に中国各所で撮影された中国の子供たちの様子が映し出されていて、当時の中国は経済的には豊かではなく、今のようにインターネットもスマートフォンもないが、無邪気に遊ぶ子どもたちの目が印象的で、「天真爛漫で、貧しそうだが確かに幸せそうだ」と伝えている。

 そして、写真集が発売された当時、日本で「中国の子どもたちから忘れかけていたシンプルな笑顔やまっすぐな目を思い出す」と報道されていたと紹介しているが、当時を知る中国人にとっても非常に懐かしい、古き良き時代を感じさせてくれる貴重な一冊になっているようだ。

 近年の中国は経済が発展し、都市部では子どもたちが無邪気に自然のなかを走り回る様子などは見ることはできなくなっている。経済的に豊かになったことで衣食住に困ることもなくなったものの、子どもたちは幼少の頃から激しい競争のなかに身を置き、塾へ通ったり習い事に追われる毎日を過ごしている。

 これに対して中国のネットユーザーからも「当時の日本の報道と同感だ」などと、中国の古き良き次代を懐かしむ声が寄せられていた。経済の発展により物質的には豊かになっているが、その代わりに失ってしまったものも大きいと感じられるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)