中国では過去の歴史から反日感情が根強いが、米調査機関のピュー・リサーチ・センターが11月に発表した世論調査によると、中国に否定的な感情を持つ日本人が78%に達している。中国メディアの捜狐は13日、どうして日本は原爆を投下した米国ではなく、中国を嫌い、恨むのかと題する記事を掲載した。

 いうまでもなく、中国からすると日本は戦時中に中国を侵略した。記事は、「中国は日本を侵略したこともなく、何千年も心が広く優しい国だった」と主張、戦後の賠償も放棄した中国を恨むのはおかしいとしている。一方、日本は米国を恨む十分の理由があると記事は指摘。米国は原子爆弾を投下したうえ、日本軍への対応も残酷だったにも関わらず、日本は戦後米国に対して憎むどころか協力的な態度を示したことが納得いかないようだ。

 記事は、日本としては自国の利益のために戦後米国と協力するようになったと分析。敗戦国として政治的な地位もなく、軍事面ではより厳しい制限を与えられ、米国に保護を頼むほかなかったのだとしている。

 そして、米国を恨むどころか尊敬すらする態度は主に米国が「強者」だからだと主張。日本は「強いものに巻かれ弱いものをいじめる」習性があり、だからこそ「弱者」だと見下して中国を恨んできたのだろうと持論を展開した。

 この「日本は強いものを崇め弱いものに強く出る」というのは、中国でよく言われる主張だ。また、今でもことあるごとに歴史問題を取り上げ、テレビでは連日のように抗日ドラマを見て反日感情を育んでいる中国人にとって、日本が原爆を落とした米国を恨まないというのは理解できないことのようである。

 そもそも、日本人の多くが中国に否定的な見方をしているとはいえ「中国を恨んでいる」という人はほとんどいないのではないだろうか。いずれにしても、過去のことばかりに目をとめず、未来志向の関係を築いていく方がよっぽど建設的であるといえるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)