サッカーアジアカップで盛り上がるなか、昨年のワールドカップで急遽日本代表を率い、決勝トーナメント進出を果たして世界にインパクトを与えた西野朗前監督が11日、交流事業のために中国・北京のユースクラブの練習を視察した。中国メディア・中国青年網が、その様子を伝えている。

 記事は、「日本代表を率いてロシアW杯を戦った西野氏が11日に北京を訪れ、中国スーパーリーグに属する北京国安のユース選手の練習を視察した。今年は日中青少年交流推進年ということで、その交流プロジェクト第1弾として西野氏が中国にやってきたのだ」と紹介した。

 そして、同クラブのユース選手と交流したさいに西野氏が「サッカーは団体競技であり、最も重要なのは仲間と肩を並べて戦うことを学ぶという点」語ったほか、中国には優れたトレーニング環境が備わっていると感じたことを明かし、「日本の指導者として、大きなプレッシャーを感じる」と述べたことを伝えている。

 一方で、中国青年網のインタビューに対しては、中国のユースサッカーには中国にふさわしい育成体系の構築が必要であり、自らにあった発展の道を進むべきであるとの考えを示したという。

 記事は、安倍晋三首相が昨年10月に中国を訪問した際、日中両国の首脳が青少年交流拡大で共通認識に至り、今年を「青少年交流推進年」と定め、両国の青少年交流をさらに拡大し友好関係を深めることに期待を寄せたと紹介。今回の活動も、その一環であることを紹介している。

 他所から学ぶということは非常に大切なことではあるが、それをそのままコピーしてもうまくいくとは限らない。現在アジアカップで奮闘している中国サッカーがさらに上のレベルに到達するために必要なのは、まさに西野氏が言う「中国にふさわしい育成体系の構築」なのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)