1月10日は「110番の日」だった。「110番」は、言わずと知れた警察への緊急通報電話番号だが、お隣の中国でも同じ番号を用いている。中国メディア・環球網は10日、「110番の日」にちなんで紹介された日本の緊急通報に関する統計で分かった「驚きの事実」を報じた。

 記事は、中国でも10日が33回目の「110番宣伝デー」だったことを紹介したうえで、同じく「110番の日」にあたった日本の警察庁が昨年1月から11月までの110番通報状況の統計データを発表したことに言及。11カ月間で約836万件の110番通報を受けた一方で、そのうち19.2%にあたるおよそ160万件が緊急性のない電話だったとした。

 そして、緊急性のない通報の内容について「新しく携帯電話を購入したので試してみたかった」、「家の中でゴキブリを発見したので、助けてほしかった」という非常識的なものが含まれていたほか、虚偽の内容を通報する悪質なケースも見られたと伝えている。

 その一方で、110番通報として適切な緊急性のある通報では、交通に関係する事柄が全体の3割を占めたとしたほか、昨年は日本国内で災害が多発したことから、災害関連の通報が前年に比べて約3割増加したことも明らかになったと紹介している。

 記事は、そのうえで「110番通報の冷やかし行為は、実は日本だけでなくわが国でも頻繁に発生していた」と指摘。110番通報体制は各種刑事事件や市民の命にかかわる緊急性のある事柄の連絡を受けるものであり、市民を支援するという重大な責任を担っているとしたうえで、緊急性の低い事柄については各種のホットラインなどを利用すること、虚偽や冷やかしによる110番通報など、公安機関の職務を妨害するような行為は法律によって厳しく罰せられることを伝えた。

 中国のネット上では「まじめで、他人に迷惑をかけるようなことはしない」という日本人のイメージが日常的に紹介されている。そこで日本の110番通報の2割が「冷やかし」またはそれに近い内容であるという事実を知った中国の人はきっと驚くとともに「日本人も言われるほどモラルがあるわけではないじゃないか」と感じるかもしれない。中国での110番通報で一体どれだけの「冷やかし」があるかは定かではないが、日本の約2割という数字は少なくないどころか非常に多いと言わざるを得ない。約2割の「ムダな110番通報」のために、本当に通報を必要としている人の安全が損なわれるようなことがあってはならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)